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「そ」はソード・ワールド。
また、長いお話。
最初にソード・ワールドを見たのは、
富士見書房のドラゴンマガジンに掲載されていたリプレイ。
もう懐かしい、山本弘が描く1作目のシリーズ。
今ではスチャラカなんて呼ばれ方もしてたソードワールドのリプレイの、
2話目でした。
そもそもドラゴンマガジンを購入するのも、かなり珍しいと思います。
それまでラノベも読んでないし、何一つ知らない話と内容の中、
ただ<ドラゴン>という当時の子供心を揺さぶる単語に惹かれ買った次第です。
もちろん初めて呼んだリプレイですから、
ト書きで終始書かれた内容にどういったものかもまるで分らず、
ただキャラクターデータと、草薙琢仁さんの絵だけですっかり魅了され、
その時はまったく内容もわからないままに好きになっていたことを覚えています。
それからどうしたわけか、ルールブックにめぐり合い、
少ないモンスターに困ったり、5レベルより先のデータがないことに焦ったりとしましたが、
上級ルールブック2冊も無事に出て、後は週2回のTRPGに興じた中学時代でした。
まあ、興じたといっても行き当たりばったりのシナリオで、
今となってはその潔さと言うか迷いのなさと言うか、
とてもじゃないけどそんな遊び方はできないわけで、
それでも何か楽しいものがあったんでしょうね、それなりに続けて遊んでいました。
遊んでいたといっても、友達はたくさんいるほうじゃないから、
無理やり集めた3人のプレイヤーに、1人のGM。
数は少ないから、プレイヤー1人につき2人のPCという遊び方でしたが、
それでも満足してましたね。
パーティー全員が一角獣(ユニコーン)騎士団のメンバーで、
白虎剣(グレートソード+1)、青龍槍(ロングスピア+1)、
玄武鎧(プレートメイル+1)、朱雀刀(バスタードソード+1)、
と中二病全開の装備を与えて冒険してたり、
他にはソーサラーとシャーマンとスカウトを持つPC、
ファイターとプリーストとソーサラーを持つPCのW主人公とか、
まあ、我ながらいいセンスしてる気はするんですけどね。
ほんと、よく遊んでましたね。
初期作成の経験点からさらに経験点を少なくして、
PC1人1人に、序章を用意してPC以外のNPCと冒険を1度こなしてから、
全PCが集結するとか、それが10レベルまで続く壮大なものもありましたし、
今となっては全くしないですが、その頃は頻繁にオリジナルモンスターも出してました。
ドラゴンブックもその当時は良く買ってましたね。
実際ソード・ワールドも大好評でしたし、日本のTRPGをけん引してましたから、
特集記事とか、小冊子の付録とかは当時の宝物でした。
ただ、中学を卒業してからは遊ばなくなって、それでもリプレイは毎回購入してましたけど、
やりたい気持ちが徐々に高まって、そんなときにネットで調べたら意外といろんな場所で
遊ばれていることに驚きまして、さっそく馳せ参じることになったのは、社会人になって数年目。
場所によっては、運行が下手なところもあったり、
シナリオが悪いところもあったりでしたけど、
まあ、それでもソード・ワールドがやれたんだからいいか。
そう思いつつすごしてましたら、
そのタイミングで「ソード・ワールド2.0」が登場するというニュース。
これまでと全く違う世界観、新しいシステムへの変化、期待大。
発売が待ち遠しいと思いながら、またネットで調べてソード・ワールドを遊びに行った先で、
行われたのは「ソード・ワールド2.0」
今は神我狩のリプレイを書かれてる佐々宮智志さんがGMで開催されたセッションが、
ゲラ状態の2.0のルールでした。
力造さんと懇意らしく、SNEのこともよくご存じで、
その時に発売前の2.0のルールもゲラの状態でしたけど、持ってこられてて、
まあ、発売前のゲームはできるし、こりゃいいなってな感じで。
そこが今も参加してるサークルRE;Dでして、
ここは他のサークルと違って事前予約できることが大きいんですね。
他のサークルとかだと、参加したいシステムがあっても、
当日に抽選でたくさんかを決めますから、時には遊びたくないシステムにも参加させられてしまう。
これが、何気にきつい。
TPRGなんでものは、6時間はかかる遊びですから、そんな中で、
好きでもないシステムを強制されるのは非常に厳しい。
それもあってRE;Dの参加しやすさが交換を持てましたので、
ちょくちょくと足を運んで、いまはもっぱらGMしてます。
とはいえ、セレッソの試合と重なったりするんで、
月1回行けるかどうかですけどね。
それはさておき、ソード・ワールドです。
このシステムの好きなところは、
能力値がコンピュータRPGみたいにバカバカ上がらないところ。
ドラクエとかFFならHPが、2桁から3桁、4桁になりますが、
ソード・ワールドではHPはまず上がらない。
最初のHPが10点なら、基本は10点のまま。
能力値も、筋力が20なら20のまま。
でも、技能レベルが上昇すれば、ちゃんと強くなる。
これまで苦戦した敵にも対等に渡り合える。
そのバランスの良さが、まず好きでした。
それからレーティング表。
他のシステムだと、ダメージ計算に用いるダイスは、そのまま用いられます。
例えばロングソードのダメージがD6+5点なら、値は6~11。
グレートソードのダメージD10+5なら、値は6~15。
違う武器でも最低ダメージは6と同じ。
また乱数としてみてもかなり大味だし、より大きなダメージを出そうとすると、
4D6+5でダイスがたくさん必要になるか、
もしくはD6+30とかで固定値が大きくなりすぎてダイスを振る意味が薄くなります。
でもソード・ワールドはレーティング表を用いることで、
常にダイスはD6が2つながら、幅広くダメージを作れるわけで、
それも好きになる理由の1つでした。
むろん、今では2.0も出ていますから、ソード・ワールドのデメリットもはっきりとしてますが、
それでもこのシステムは当時から見ても素晴らしいものでした。
あと能力値の決定も非常に納得の作り。
多くのシステムが、筋力、知力、敏捷、生命力などを個別に決めますが、
ソード・ワールドは関連する能力値は一方が低くて一方が高くなることもないんですよね。
例えばすべての能力値は3D6、6面ダイス3個で決めるシステムですと、
ですから筋力が18でも、生命力は3のいびつなキャラクターになりますが、
ソード・ワールドでは、筋力は<E>と<F>の合計、生命力は<F>と<G>の合計、
このE~Fは全て2D6、6面ダイス2個で決めますので、
仮にEの値が12でもFの値が2になれば、筋力は14しかなく、
Gの値が7なら生命力は9にしかなりません。
もしEの値が12で、Fの値が10なら、筋力は22と高く、
Gの値が7なら生命力も19と高いので、ムキムキなのに病弱という、
おかしなキャラにはならないようにできています。
そこも理にかなったシステムでして、当時としても画期的でした。
もちろん他のシステムではいびつなキャラクターにならないよう工夫もありますが、
ここまでよくできたものは少なかったと思います。
ルールブックもすべて文庫版だったのが良かったですね。
いまは商業ベースなど理由もたくさんあるでしょうから、
なかなかすべてのルールを文庫で展開するのは難しいでしょうけど、
当時は他に遊びやすいシステムもなかったですし、
出来が非常に良かったんで、文庫だけの展開でも十分いけたんでしょうね。
何にせよ、ソード・ワールドのお陰でTRPGの魅力を知ることができて、
今もTRPGで遊んでますんで、いい出会いでした。
スーパーファミコンで発売されたのも面白かったですね。
最初にクリアしたときに表示されたシナリオ回収率が30%ほどだったときは、
まだ他にもあるのかとうれしく思ったぐらいです。
それに比べると、2.0のゲームは不遇ですね。
DSにせよ、アプリにせよ、ネタにしかなってない。
まあ、それはさておき、ソード・ワールド。
これが無かったら、出会ってなかったら、今TRPGで遊ぶことはなかったでしょうね。
そして徹夜でシナリオ作るという楽しい機会もなかったかと思うと、
本当にいい出会いだったと思います。
スチャラカのリプレイについては、よくある世界平和とか、魔王退治とか、
そういった大鉈を振るうような大きな話じゃないところが好きです。
市井の平和を守るというか、割とのんびりした感じもあって、
そこはプレイヤーの活躍もあってですが、そういったミクロな冒険が楽しいと思っています。
むろん最高レベルに到達すれば、出てくる敵も世界レベルの強敵になっちゃいますけど、
限られた強さしかないPCが一生懸命になって町の平和のために奔走する、
そういったシナリオが作れるのもTRPGの魅力と思えます。
以上、ソード・ワールドでした。
追伸:
PCの名前を決めるのは楽しい行為と思います。
リーシャン・コバルト
アーク
ティリアン
イーグ・ランフォース
モナング・シャン
ジェーマン・ティム・コルフ
これらはソード・ワールドで僕の作ったPC。
ゾッド・ハリスマン
ファール・ムリア・シュラン
ロン=カールス
ライ・クレミアス
ジーン・カルツェランド
ワイズ・ブライト
ニッキー・バジーナ
オード
フォー・ミュラー
これはソード・ワールドで友人の作ったPC。
他に漫画や映画の登場人物なんかもありました。
翻って今、僕がPCを作るときはセレッソの外国人選手の名前ばかりつけますが
セッションとかコンベションで名前を決めるのに四苦八苦される方が多いのは、
もしかしたらそれは、PCを大事にしようとする思いの現れかもしれませんね。
僕はセレッソ載せsにゅが好きなので、それだけで十分思い入れが大きいですけど、
そうじゃない方は、いろいろなこと思って名前を決めてるんだと思います。
逆にGMのときに、適当な名前付けるプレイヤーがいたら、
6ゾロで殺してやろうと思っちゃいますけど。
ともかく、ソード・ワールドでした。